待ちに対する信頼度設定が高めの白鳥! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第8節 41、42回戦レポート

6/22(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第7節 41、42回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

前回終了時のポイントはこちら↓

41回戦、トータル最下位で後がない滝沢が、南3局にラス目から渾身のリーチ。

この手をアガってトップ争いに食い込まなければ、トータルでもかなり厳しくなるところだったが、結果はツモウラ2で4000・8000。

滝沢が一躍トップ目に立つ。

しかし、オーラスにドラマが待っていた。

ハネマンツモ条件の達也が、同じくチートイツドラ2でリーチをかけると、ハイテイでツモってトップを逆転。

滝沢と同じく崖っぷちの達也が、大逆転で、準決勝進出4位の滑り込みに向け、粘りを見せた。


7節最終の42回戦は、準決勝進出ライン上の2~5位の組み合わせ。

現在、3位とはいえ、少しマイナスすればすぐに5位まで転落する可能性のある白鳥は、直接対決の今回でぜひともトップがほしいところ。

思うに、白鳥とは、実に慎重な男である。

一口に慎重と言っても、様々な慎重がある。

すなわち、何に対して慎重なのかということだ。

例えば、別DIVISIONの村上は、後手を踏んだ場合の備えに対して慎重であり、とにかくアンパイを残す傾向がある。ところが、一転門前でテンパイを果たせば、待ちの良さをそこまで求めない大胆さを併せ持つ。

一方、白鳥はといえば、村上とは逆に、無理にアンパイを持つことをしない代わりに、自身の待ちへの信頼度に対して慎重である。

特に、リーチ+1翻時の信頼度がかなり高めに設定されている。

つまり、それなりに信頼度の高い待ちになっていなければリーチをかけない、それが白鳥という打ち手なのだ。

その白鳥が、平賀のリーチに対して追いかけリーチを放った。

白鳥の追いかけリーチとあらば、高打点が確定しているときを除いて、ほぼ両面以上で、かつ勝算のあるリーチである。

ここでも、3面張で平賀から3900を打ち取った。


続いて、南入してリーチ。

今度は先制ながら、7pをアンカンしてリスクを負ってのリーチであるため、他家からはほぼ両面以上が想定されるところ。

これをきっちりツモると、ウラが5枚乗って4000・8000。

この倍満でトップ目に立つと、オヤ番では誰からもこぼれそうな2s5sを万全のダマテンに構え、4000オールでダントツとなる。

すると、続く1本場では、このチートイツをダマテンに構えた。

南や發をポンしたホンイツを見てのダマテンで、かつ9mが1枚切れでさほどよくない。

やはりリーチ+1翻の手牌では待ち取りが慎重である。

しかし、4巡ほどツモ切りを続けると、6mを引いてツモ切りリーチといった。

6mを引いて9mがスジに掛かったからかと思いきや、そうではなかった。

前巡に猿川から7mがツモ切られ、自分の目から7mが4枚見えたことにより、9m2枚がほぼヤマに残っている、と待ちに信頼が持てたため、リーチに踏み切ったとのこと。

実は、白鳥は若手にしては珍しく、ツモ切りリーチが少なくない(↓の記事など参照)。

もちろん、なんとなくツモ切りリーチしているわけではなく、そこにはいつも明確な理由がある。

今回も、9mはきっちりヤマに2枚残っていたのだが、ここで仕事をしたのが猿川。

白鳥のリーチ宣言牌6mをチーして打6s。

明確な一発消しである。

そして・・・

なんと白鳥の一発ツモを回避!

離された点数状況からでもきっちり一発消しをする猿川の妙手により、白鳥のリーチは流局に持ち込まれた。

とはいえ、鋭いリーチ見せながら、危なげなくトップを取り切った白鳥、ついに2位まで順位を上げ、7節を終えている。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

■次回6/26(月)21:00からWHITE DIVISION 第8節43、44回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定


藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

0コメント

  • 1000 / 1000