局面を読み切った白鳥のツモ切りリーチ! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第3節 13、14回戦レポート
3/23(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第3節 13、14回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
12回戦終了時の成績はこちら↓
13回戦、達也がトップ目でオーラスを迎えたが、猿川に逆転手。
南をポンして發単騎の倍満テンパイしているところに、ドラを引く。
發単騎のままならどこから出てもトップ。
5s6s7s8s待ちならどこからでも2着以上だが、トップには達也直撃か7sでアガるしかない。
難しい選択だが、長考の末に猿川は打發を選択した。
すると、すでにテンパイしていた達也がドラを掴んでしまう。
「まだイーシャンテンだと思っていた」と語る達也は、7sを勝負。
猿川が倍満をアガってトップを逆転し、初トップを決めた。
14回戦の対局者は、起家から順に
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
滝沢 和典(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
猿川 真寿(日本プロ麻雀連盟)
オヤ番で先制した白鳥だったが、東2局を迎えて多井に逆転を許していた。
中、9pと立て続けにポンして打6pでテンパイを果たしたのは滝沢。
裏側を見てしまえば、中のみのペン3pという苦しい手牌なのだが、ホンイツやトイトイを匂わせる捨て牌を作ってあるため、他家としては真っ直ぐには押しにくい。
そんな状況で追いついた北家白鳥は、やはり打3sのダマテンを選択する。滝沢の現物3mに期待してかわしにいく選択だ。
白鳥も「滝沢さんの仕掛けがトイトイ含みのホンイツに見えたため、苦渋の選択でかわし手にした」と語っている。
しかし、数巡後、突如ツモ切りリーチに打って出た。
これについて、白鳥は次のように語る。
「他家2人はオリており、滝沢・白鳥2人に対してオリるのは難しいはずなのに、真っ先に打たれるはずの3mが出てこない。したがって、3mがヤマに残っているのではないかと思い、リーチに踏み切った」
白鳥の読み通り、3mはこの時点でヤマに3枚。この自信の待ちを一発でツモり、マンガンに仕上げた。
読みがピタリとはまった会心の手順にもかかわらず、全く表情を変えない白鳥。
麻雀中には非常にクールに見える白鳥だが、内心はと言えば・・・
「いっぱつうれしいいいお」である。
このように、番組を観ている選手がTwitterでリアルタイムにコメントしていることも多い今期のRTDリーグ。
番組を観ながら、選手のTwitterもぜひチェックしてみよう。
さて、このマンガンでトップを逆転した白鳥だったが、多井に再逆転を許して迎えたオーラス。
最初に動いたのは、オヤの猿川。
2s3sで4sをチーしていく。
数巡後、白鳥もテンパイ。
ダマテンでは多井から直撃かツモ条件になってしまい、前に出てくるはずの猿川からアガれないため、リーチをかけるのが圧倒的多数派だろう。
一方、白鳥は4s切りのダマテンを選択。
ほぼ前に出てくる猿川の打点とスピードを探りにいった。
すると、さらに数巡後、猿川が發を手出しする。
白鳥はこれを見逃さなかった。
「この發で猿川さんがイーシャンテンくらいになったと思った」と語る白鳥は、4mを引くと、手牌の4mと入れ替えてリーチといった。
「猿川さんの持ち点なら普通はオリないが、猿川さんならタイプ的にオリも十分あると思っていた。長いリーグ戦ということもあり、手牌があまりに整っていなければオリもあるかと。しかし、イーシャンテンならオリない可能性が高くなり、猿川さんからの出アガリ率も上がったためリーチに踏み切った」
すると、直後にトップ目の多井がチーテン。
5s8sが薄いため、アガリを目指して打4pとし、白鳥がアガリを手にした。
局面を読み取った見事なツモ切りリーチと空切りリーチの2発で、白鳥が逆転トップを達成している。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回は15、16回戦を 3/27(月)21:00~ AbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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