平賀vs白鳥の当確を争う直接対決!後がない藤田の大逆転!? RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 最終節 49、50回戦レポート
7/31(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第9節(最終節) 49、50回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
前回までのポイントはこちら↓
長期にわたる戦いも、ついに最終節。
先日、一足先に終了したWHITE DIVISIONの勝ち上がり者と準決勝で戦うことになる4名は誰なのか。
残り6回戦(各人3回戦ずつ)終了時にトータル4位までが準決勝進出となる。
49回戦での注目は猿川・多井の準決勝進出ボーダー直接対決。
しかし、ここに割って入ったのはトータル首位で、準決勝当確を果たしている佐々木だった。
トータルポイントに余裕のある佐々木は、ポイントを半分持ちこす準決勝を見据え、ポイントを叩き出すべく、普段通りに押していく。
東1局でも、こんなチートイツとメンツ手の天秤がかかる大物手のイーシャンテンから、1枚目の發をポンしてあっさりテンパイを組むと、すぐに多井がツモ切った4mで3900をアガる。
さらに、リーチで加点した直後、9pと1pをポンしているオヤ多井のこの仕掛けに対し、ドラの1sと9pをすっと押していくと、5p8pのダマテンを選択。
多井の現物でもリーチにいくイメージがある佐々木だが、ここは辛くダマテンでかわし手を決めた。
その後も仕掛けで前に出て、相手の手をかわしていった佐々木、オーラスをトップ目で迎えた。
ここで、猿川が「一発でドラをツモると逆転トップ」というリーチをかける。
これに対し、猿川と準決勝進出を争う多井は、長考の末に一発で引いた1sをツモ切った。
猿川にトップを取らせないための苦渋の決断である。
かくして、猿川・多井の対決は、多井がなんとか70ポイント差で留めて望みをつないだ形となった。
トップの佐々木は再び400オーバーとしている。
続く50回戦では、トータル2位争いの平賀と白鳥が直接対決。
両名とも、ここでトップを取れば準決勝進出は確定する。
そんな中、白鳥にドラの5p、發と連続でポンさせた平賀が、自信のカン2mでリーチに出た。
これに対し、白鳥はさらに5sも3s4sでチーしてテンパイ。
そこに持ってきた4枚目のドラ5p。
これをどうするか。
加カンしてもハネマンが確定するわけではないため、アンパイとしてツモ切るという選択が無難に映る。
ここでカンしてしまうと、ウラドラもつく相手に対してドラを増やし、さらに放銃リスクも1回分多く負うことになるからだ。
しかし、白鳥は加カンを選択した。
これは、1巡でも早く自分のアガリ牌を引くことを重視した攻撃的思考であり、うまくバランスを取っていく白鳥にしては珍しい打牌のように見える。
すると、結果はリンシャンツモで3000・6000。
トップ目に立つハネマンに仕上げてみせた。
一方、ライバル平賀もオヤ番を迎えると、藤田とのリーチに競り勝って6000オール。
トップ目の白鳥をまくっていくと、次局では4巡目のドラ1両面という申し分ないオヤリーチ。
平賀が突き抜けてしまうかと思われたが、これを止めたのは白鳥だった。
一発目こそ安全牌の7sを打ち出した白鳥だったが、次巡にドラがアンコになると、東のトイツ落としで粘っていく。
すると、カン3pチーの後にテンパイを果たし、無スジの6pを勝負して土俵に上がる。
そして、2p、1pとさらに無スジを切り飛ばし、平賀から6sでマンガンを打ち取った。
これで白鳥が再逆転でトップ目に立つと、オヤ番でも連荘し、独走態勢に入る。
しかし、ここで粘り見せたのがは藤田。
もうトップを取るしかない藤田は、チートイツのテンパイを崩して、このツモりスーアンコのテンパイまでたどり着く。
ヤマには3枚残っており、ラス目藤田のリーチに向かいにくい局面であるため、1人旅でのツモアガリが期待された。
ところが、あろうことかトップ目白鳥が一発目に無スジの4pを切って追いかけリーチを放つと、そのままツモアガってしまう。
白鳥が、藤田の大逆転手を力技で粉砕すると同時に、自身のトップを決めていった。
意志をもって攻撃に徹した白鳥が、渾身のトップで準決勝進出を確定させている。
逆に、さらにマイナスを重ねた達也・藤田は、自力での準決勝進出は消滅。自身が2連勝を飾ることを前提とし、猿川・多井が落ちてくることが条件として加わる厳しい結果となった。
残すは、51~54回戦の4半荘となっている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回8/3(木)21:00からBLACK DIVISION 第9節(最終節)51、52回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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