大胆な平賀の緻密なゲーム回し! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第4節 23、24回戦レポート

4/20(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第4節 23、24回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

22回戦終了時の成績はこちら↓

23回戦、トータル首位の佐々木が3着に甘んじていたが、南3局のオヤ番でこの6000オール。

さらにポイントを伸ばし、ついに300台に乗せた。


続く24回戦では、前回久しぶりのトップで復活した平賀が興味深い選択。

マジョリティは9p、次点で2m辺りだろうか。

一方、平賀の選択は打3m。

両面を壊す選択である。

「上家からの仕掛けも含め、カン8pが良く見えていたから」とのこと。

1m4mがすでに2枚切れであるため、それよりは自分で良いと判断したカン8pということなのだろう。

実際には上家多井に8pがトイツだったったのだが、自分の感覚を信じて大胆な選択ができるのも平賀の強さ。

「字牌・字牌・9pっていう河で、8pトイツで使ってるとは思わなかった」とあっさり言ったが、後悔といった類のものはみじんも感じさせなかった。

すると、7pがアンコになってテンパイし、多井から7sで9600。

頭1つ抜け出した。

トップ目に立っても攻撃の手を緩めず、かといってきっちり守備もこなす、ゲーム回しに長けた平賀。

好形ではきっちりリーチでアガり切ると、今度はこんな中張牌シャンポンでもリーチ。

8mが良く見え、自分から5p8pが2枚ずつ見えた6pも悪くないということなのだろう。

しかし、ここは達也が無スジを切り飛ばして平賀の現物のほうに受け、見事な2000・4000でかわした。


追いつかれてくると、精神的に「大きく引き離さなければ」と思ってしまいがちだが、平賀はブレずにアガれる手をきっちりアガりにくる。

オヤでも仕掛けて、2900のテンパイを入れると、追いかける達也から直撃して決定打とした。

オヤ番が落ちてからも、ここから中を1枚目から鳴いて、周りの速度を上げて打点を低くすることを試みる。

続く南3局でもそう。

カン6sチーから仕掛け始め、攻守兼用の中バックだったが、こちらはアガリに結びついた。

守備力を落とさぬまま、仕掛け続ける平賀は、相手にとって、さぞやりにくいことだろう。

大胆な選択とは裏腹な、この辺りの緻密なゲーム回しも平賀を支える強さの1つといえる。

平賀はこの2連勝で完全復活。

2位まで順位を上げている。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回はWHITE DIVISION 25、26回戦を4/24(月)21:00~ AbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定

藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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