カラさと決定力を備えた鳳凰!勝又健志 RTDリーグ2017選手紹介14
AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDリーグ2017の出場選手を紹介していきます。
観戦記担当の鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
選手紹介14回目の今日は、RTDマンスリーリーグ2016にも出場した、
勝又 健志(かつまた けんじ)
日本プロ麻雀連盟所属
現在、最大の団体であるプロ連盟の頂点・鳳凰位に君臨するのがこの勝又。
麻雀IQ220の異名を持つ勝又は、刻一刻と変化する状況を正確に読み解いていく。
そんな勝又の麻雀は、とにかくカラい。ピリ辛どころではなく、激辛だ。
昨年度の予選では、こんな場面があった。
たろうとトップ争いをしていた南1局のオヤ番。
たろうと柴田の2軒リーチを受ける。
これに対して勝又もテンパイ。
打点的に当然リーチかと思いきや、勝又はダマテンを選択したのである。
実はこのとき、2軒リーチに挟まれた藤田が長考後に2sを打っており、共通安牌なしからのトイツ落としの可能性があり得たのだ。
そして、実際に勝又の想像通り、2sをトイツ落とししていた藤田が次巡に2sを放ち、勝又が2軒リーチをかわした。
打点は2900で決め手にはならないが、2s5sが薄いこの状況では、最善策に近い見事な激辛判断である。
また、別の半荘では、トップ目の南3局にこの手牌。
タンピンリャンペーコードラ2のイーシャンテンだが、ここからあっさり6mをチーしていく。
3900では決め手にはならないこともあるが、やはり3m6mがヤマに薄く、他家との相対速度を加味してもこれを鳴かなければ間に合わないという的確な判断だった。
その結果、2着目の多井からの直撃に成功し、トップを決める辛いアガリをもぎ取っている。
こうして見ると、何やら細かくアガって逃げ回っているかのような印象を受ける方もいると思うが、当然そんなわけはない。
決め手スイッチの入った勝又ほど恐ろしいものはないのだ。
先ほどの3900をアガった次局、トップ目のオーラスでは、勝又が3フーロでゴリ押し。
ソウズで3フーロの藤田に対して7sまで押し切り、ヤマに3枚残りの3m単騎で4000オールを決めて見せた。
また、昨年、プロ連盟の大将として出場した麻雀プロ団体日本一決定戦でも、ド終盤に2軒リーチに対して無スジを切って追いかけ、リーチピンフドラ6の24000をアガり、団体優勝の立役者となっている。
その勝又は、予選WHITE DIVISIONに出場。
鳳凰位・勝又のカラい仕掛けと決め手の豹変ぶりに注目だ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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