腹黒い貴公子!石橋伸洋 RTDリーグ2017選手紹介13
AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDリーグ2017の出場選手を紹介していきます。
観戦記担当の鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
選手紹介13回目の今日は、RTDマンスリーリーグ2016にも出場した、
石橋 伸洋(いしばし のぶひろ)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属
石橋について語るとき、よく「腹黒い」というキーワードが躍る。
麻雀において、腹黒いとは、最上の褒め言葉だ。
昨年の予選での一幕。
6m8mか6s8sを落とす手順もあるが、石橋は打4pを選択する。
これは、後の捨て牌も考えてのこと。
この捨て牌のリーチになると、6m→8mという切り順から両面である確率が高く、さらにカンチャンより前に切られた4pまたぎの待ちのケアが薄れる。
そして、6pが通ると、狙い通り藤田から3pを打ち取った。
また、別の局では、1枚目の南を見送った後、1枚目の發を2巡目にポン。
南3局のトップ目でこんなバラバラな手を仕掛けたのである。
思うに、この手牌は「1枚目」の發を鳴くことが肝要だ。
この手牌で、2枚目の發や南から仕掛けるプレイヤーがいるが、それでは相手は脅威に感じない。
1鳴きしてこそ、相手に「早いのかな」「高いのかな」などと恐怖の念を抱かせることができるのである。
恐怖を抱けば、手牌の伸びを殺した不完全なリーチも増えるし、間に合わせるために仕掛けだって増える。
そうなると、自然と相手の打点が落ち、逃げ切りの確率が高まるという算段なのだ。
このように、出アガリ率のアップや、他家の嫌がることをきっちりしていくのが石橋流。
しかし、腹黒いだけでは当然勝てない。
前回のたろうと同じく、石橋もやはり高打点を作り上げる地力があるからこそ、このような戦略が活きるのである。
例えば、こんな配牌。
石橋は、決して字牌に手をかけず、2s4sを外すところから始める。
そして、南をポンして他家をけん制しながら、マンガンに仕上げた。
こういった高打点の構想力と決定力があるからこそ、石橋の腹黒い戦略は威力を増すのである。
石橋は、予選WHITE DIVISIONに出場。
今年も石橋がWHITE DIVISIONをBLACKに染めていく!
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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