修正された王道を闊歩する!滝沢和典 RTDリーグ2017選手紹介6
AbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、RTDリーグ2017の出場選手を紹介していきます。
観戦記担当の鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
選手紹介6回目の今日は、RTDマンスリーリーグ2016にも出場した、
滝沢 和典(たきざわ かずのり)
日本プロ麻雀連盟所属
滝沢は、非常に守備意識の高い選手である。
いったん受けに入ったら、最後まで受け切っていく。
例えば、白鳥が北、4m、3mをポンしてホンイツトイトイのテンパイを入れた局面。
滝沢は、1枚切れの東も2mも切らずに安全牌の西を落としていく。
そして、テンパイを果たすと、ほぼ通る2mをすっと切って東単騎のテンパイを組み、白鳥がツモ切った東を捕えてダメ押しの9600を決めた。
自身がノーテンのときに相手のテンパイを察知したら、きっちり回っていき、危険牌を打たずにテンパイまでこぎつける。
そういった、受ける際の粘りが滝沢の持ち味だ。
また、滝沢の麻雀は、たびたび「王道」と言われる。
佐々木のような安手の愚形リーチも少なく、後手を踏んだら守備を固めるという堅実なスタイルから、そのように言われているのだろう。
確かに、王道と言われてピンとはくるのだが、そのスタイルを貫いた結果、昨年は最下位に甘んじてしまった。守備を固めている間に、周りの圧倒的な攻撃力で押し出された、といった印象だ。
長期のリーグ戦とはいえ、この攻撃力あふれるメンバーとトップ獲りの麻雀で戦うには、もしかしたらバランスを少々攻撃寄りに修正する必要があるのかもしれない。
その辺りの修正も、滝沢を見る際の注目ポイントとなるだろう。
滝沢は、予選BLACK DIVISIONに出場。
今年は長年のライバル佐々木と同組となるため、タキヒサ対決にも注目だ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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