内川、逆転通過に向けた決断のリーチ! RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第7節 37、38回戦レポート
6/5(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第7節 37、38回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
前回終了時のポイントはこちら↓
37回戦、トータル首位の小林がオヤで仕掛け始める。
終盤に差し掛かろうかという深い巡目に、チートイツのイーシャンテンから4mポンして打2s。
仕掛けの利くイーシャンテンに組み替えた。
この仕掛けはなかなかできない。必要牌が絞り切れない序盤ならまだしも、この巡目ともなればなかなか鳴ける牌が出るイメージを持ちにくいからである。
しかし、小林は、4sを先に打っているため7sが悪くない点なども考慮し、仕掛けていったのである。
この仕掛けこそが、小林のアガリ回数と流局時テンパイ回数を支える仕掛けに映った。
すると、ドラを2枚引いた後にツモアガリ。
これでトップ目に立つと、オーラスには差し込みを誘発する鳴きで勝又からの援護を受け、逃げ切りに成功。
小林がさらにポイントを伸ばした。
38回戦では、石橋が先行する展開となるが、これを追ったのは、石橋と同じく逆転での予選通過を目指す内川。
6s4枚見えで、6sを切っていないプレイヤーが第1打に8sを打っているという、絶好のカン7sでテンパイを果たすと、小林の仕掛けに対して通りそうなドラを切ってリーチ。
内川の読み通り3枚ともヤマに残っていた7sを小林が掴んで2600。
反撃の狼煙を上げる。
すると、続くオヤ番では、マンズの多いこの手牌から一気にマンズに寄せ切って6000オール。
これでトップを逆転していったのだが、今度は勝又に6000オールが出て逆転されてしまう。
南3局3本場、その勝又が南をポンしてホンイツテンパイ。
この時点ではピンズに絞り切れないが、両面ターツ落としが見えているため、安い仕掛けではないことが想定される。
その危機を感じ取り、内川も直後にこの手牌から中トイツ落としで受けていった。
トップを取らねばならない立場でも、冷静に押し引きできている印象である。
絶好の6m9m受けも泣く泣く外して迂回した内川だったが、ここでテンパイが入った。
勝又のツモ切りが続いており、徐々にピンズが浮き彫りになってきたところ。そのため、4pはかなり押しにくくなっている。
自身の待ち2s5sも場に5枚切れと、かなり薄い。
そう考えると、3sを切っておき、4pにくっついたら4s勝負というのがオーソドックスな気がしてくる。
しかし、内川の決断は4pを勝負。
しかもリーチのおまけつきである。
トップを取るにはどこかで前に出なければならないが、内川はそのポイントをここに見出した。
すると、内川決断のリーチは、勝又から2s直撃でウラも乗るという最高の結果で実を結ぶ。
この直撃でトップを決定づけた内川が、プラス圏まで後2トップというところまで浮上してきた。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回6/8(木)21:00からWHITE DIVISION 第7節39、40回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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