大人気!佐々木軒のタンタンメン打法! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第3節 15、16回戦レポート

3/27(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第3節 15、16回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

14回戦終了時の成績はこちら↓

競技麻雀に精通した者ほど、淡白な放銃を嫌うものである。

しかし、ここに、一歩間違えれば淡白な放銃をし続けていると見られかねないトッププレイヤーが存在する。

佐々木軒店主・佐々木寿人。

佐々木軒のタンタンメンは人気だ。

「淡々と」「メンゼンで」リーチをかけまくる打法、略してタンタンメン打法である。


15回戦、佐々木は南2局のトップ目から淡々とドラ単騎のリーチをかけた。

すると、藤田との2軒リーチに挟まれた滝沢から3sが打ち出され、5200。

これで一歩抜け出すと、オーラスもアガり切ってトップを奪取。

この3s単騎について、観戦していたライバル店の店主たちは対局後に語った。

白鳥「南2局のトップ目でアレやる人いない」

達也「何アレ、すごいね」

淡々とありふれた味のはずなのに、どこか他店と違う趣がある。

それが佐々木軒が誇るタンタンメンの不思議な魅力。


そして、続く16回戦にもその佐々木が登場。

2連勝を目論む佐々木は、この半荘でも最初から渾身のタンタンメンを振る舞う。

東1局からリーチで3900をアガると、続く東2局では、678の三色が見える次の形から、ストレートに6pを打ち出した。

1s2s辺りを外すプレイヤーが多いように見えるが、リーチでの7700以上が確定しているこの形からは淡々と真っ直ぐ進めるのが佐々木流。

平賀がピンズのホンイツであることもこの選択を後押ししている。

そして、2sを引くと、愚形ながら即リーチ。

流局となるが、これをかわし手にせずリーチにいけるのが佐々木の強さ。


すると、藤田のリーチを受け、仕掛けて押している達也に無スジの1sをあっさり切る。

これが達也に放銃となるが、淡々と点棒を払い、次局へ移る。


その直後、佐々木のタンタンメン攻勢が始まる。

生牌のドラ切りリーチ。

ドラを切って1巡様子を見るのが主流だが、これもノータイムでリーチにいく。


南入してもとにかくリーチ。

持ち点的には、達也がリードしているのだが、何やら佐々木が支配しているムードが流れ始めた。

そんな空気に押されてか、藤田がこの3p6pテンパイから、達也の切った1pをなんと大ミンカン!

ひらめきのカンだったが、無情にもリンシャンから6sを引いてしまい、佐々木に5200を献上してしまう。


こうなると、もう止まらない佐々木。

1手替わり三色でもリーチ。

先制リーチの現物でもリーチ。

リーのみカンチャンでも当然のようにリーチ・・・しないっ!

ここは役なしダマテンに構えた。

この辺りが、クセになる佐々木軒の隠し味。

これについて、佐々木はこの巡目なら打点か好形を追っても間に合うと答えている。

そして、次巡に8mを引いてテンパイを崩すと、雀頭の9pを引いてテンパイを果たし、ここが勝負のタイミングとばかりに、今度はリーチでツモアガった。

ウラが3枚残った4000オールで一丁上がり。至極のタンタンメンの完成である。

このトップで、地域一番店に登り詰めた佐々木軒。

一方、色んなラーメンを食べ比べたラーメン通には、淡白な味に見えるのかもしれない。

しかし、それは間違いである。

もう少し、しっかりと味わってみてほしい。

そこには、決して淡白ではない、店主・佐々木の、意志を持った踏み込みを感じることができるはずなのだ。

それを、淡々と作り続けることができる佐々木。

やはり、佐々木軒のタンタンメンは、淡白なようでピリリと辛い。

そこが、この店に大行列ができる理由なのである。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回は17、18回戦を 3/30(木)21:00~ AbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定


藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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