謙虚な村上の自己中心的な10万点トップ! RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第3節 17、18回戦レポート
3/20(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第3節 17、18回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
16回戦終了時のポイントはこちら↓
17回戦は、オーラスを迎えてこの三つ巴。
ここからカン7mをチーして動き始めた石橋が、軽快にアガってトップ。
南場のオヤ番での粘りが活きた形となった。
18回戦の対局者は、起家から順に
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
内川 幸太郎(日本プロ麻雀連盟)
小林 剛(麻将連合)
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
村上淳という男は、とにかく謙虚である。
開始前のコメントも、いつも謙虚だ。
悪く言えば無難が過ぎる。
今日も、「今回で3分の1が終わりますけど、半分終えたときにプラスでいたいですね」と謙虚に、無難な言葉を並べた。
しかし、そんな控えめな男が、RTDリーグ史上初の快挙をやってのけるのだから、麻雀は面白い。
開局後すぐに仕掛けて1000オール、5800とアガった村上は、2本場では村上らしくリーチ。
9mが2枚、發が1枚切れているが、ノータイムでリーチにいくのがリーチに愛し愛される村上の通常モード。
内川に追いかけられるも、直後にツモって2000オール。
これで下位を大きく引き離した。
オヤ落ちした直後にも、すぐにテンパイ。
カン4pから4p7pに手替わりし、リーチかと思いきや、これはダマテン。
仕掛けているオヤ内川の現物に4pがあることと、4pが2枚切れであることがダマテンを後押しする。
これが見事にはまって内川がツモ切った4pで8000。
点数を積み上げた。
すると、南場のオヤ番でまた大爆発。
チートイツっぽくない河を作ると、リーチで瀬戸熊から東を引き出し、4800。
持ち点を6万点に乗せる。
続いて、内川、瀬戸熊からリーチがかかるも、ドラアンコのテンパイ即ツモで4000オール。
今度はダマテンでアガリを決め、8万点オーバー。
さらに、4本場では、このテンパイ。
2mでテンパイを外せば三色を追えるが、村上の判断は即リーチ。
仕掛けた小林、瀬戸熊をオロしにいった。
結果、3mをツモって2000オール。供託も獲得し、持ち点は9万点を超えた。
すると、次局にはドラを引いてテンパイ。
ここからきっちり4枚ヤマに生きている4p7pのほうに受け、一発ツモ。
判断が冴えわたる。
4000オールでついに10万点を超えてしまった。
しかし、その後点数を徐々に減らしながら局を消化していく村上。
持ち点を9万点に減らしていたが、南3局2本場でチャンス手が到来する。
ドラを先打ちしてイーシャンテンに構えた村上、3pが1枚切れていることもあり、全部ポンテンを取るのかと思っていたが、直後に放たれた4pにも1sにも声をかけない。
そして、ついにスーアンコのテンパイまでこぎつけてしまったのである。
これをダマテンに構えた村上が、瀬戸熊から4pでアガり、8000。
持ち点を再び10万点に乗せた村上が、そのままゴールテープを切った。
こうして、謙虚な男による凶悪的な自己中心的半荘は、RTD史上初の10万点トップで幕を閉じた。
仕掛け、リーチ、ダマテン。
バリエーション豊富な攻撃を見せた村上が、このトップ一撃でトータル首位に並んで3節を終えている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回3/23(木)21:00からBLACK DIVISION 13、14回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
0コメント