勝又が繰り出す、ダマテン判断の妙技! RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第3節 15、16回戦レポート
3/16(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第3節 15、16回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
14回戦終了時のポイントはこちら↓
15回戦の対局者は、起家から順に
勝又 健志(日本プロ麻雀連盟)
鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)
小林 剛(麻将連合)
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
昨年度、こんな記事を書いた。
リーチの精度が高い藤田の、リーチ判断に関する記事だ。
私の中で、藤田といえば、「リーチ判断が鋭い打ち手」というイメージだ。
一方、勝又については、「ダマテン判断が鋭い打ち手」というイメージ。
リーチ判断=ダマテン判断であるため、結局どちらも同じことを言っている。
あくまでイメージの話である。
そんなイメージを抱くのは、次のように認識しているからかもしれない。
藤田:多くの者がかけないリーチもかける
勝又:リーチのほとんどが、多くの者がかけるリーチ
すなわち、積極的にリーチを目指す藤田に対し、勝又は積極的にダマテンを選択するように見える。
繰り返しになるが、あくまでイメージの話だ。
さて、この半荘、まずは勝又が2軒リーチに追いかけて一発ツモ。
絶好に見える2p5p待ちの4000オールで先制する。
先行したときには、ぜひ勝又のダマテン判断に注目してもらいたい。
次局、まずは小林がこのリーチ。
対する勝又は一発目にこの手牌。
いったん6p辺りに手がかかりそうな牌姿だが、「小林のリーチはリーのみだと感じた」と語る勝又は、ここから何事もなかったかのように無スジの7pをツモ切り、次巡にはドラの發までツモ切った。
そして、終盤にテンパイを果たす。
前巡に小林から3枚目の8pが打たれ、待ちが薄くなったのと同時に、8pでの出アガリ率が上がったこともあり、これをダマテンに構える。
6sも無スジであるため、ここまで押したら「リーチをかけないと今まで取ったリスクに見合わない」と考え、リーチしてしまいそうである。
しかし、勝又はその誘惑を断って、シビアにダマテン。
結果、たろうから8pで見事に小林の攻撃をかわし切った。
すると、今度はドラ雀頭のリーチでマンガンツモ。
前述の通り、勝又のリーチは、多くの者がかけるリーチ。
しかし、ダマテンの中には、多くの者がリーチをかけるものも多く存在するのが特徴だ。
東4局がそうだった。
小林のこのリーチを受けて、シャンポンテンパイに絶好の3sを引いてきたところ。
リーチかと思いきや、勝又は4sを打ってダマテンに構えた。
これには理由がある。
たろうが白ポン、8pを両面チーでピンズのホンイツ模様だったのである。
もしたろうにそこそこの手が入っている場合、小林のリーチだけなら2s5s8sが打たれるかもしれないし、字牌やピンズを押さえることもできる。
もちろんたろうに手が入っていないことも考えられるが、トップ目であることを考慮すれば、ダマテンで十分ということだろう。
とはいえ、ついつい待ちの良さでリーチを選択してしまいそうな手牌である。
実際には、たろうが5p、3pと押してテンパイ。
これでたろうに手が入っていたことが判明する。
それを受けて、勝又は次に引いた字牌やピンズでオリることを想定しながら打ち回していると、すぐに2sツモアガリとなった。
勝又が見事なダマテン判断で相手の攻撃をかわし、トップを奪取。
マイナスをほぼ帳消しにした。
16回戦では、前節に引き続き好調な瀬戸熊。
この2発の12000で大トップを取り、プラスを100に乗せてきている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回3/20(月)21:00から17、18回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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