Mission「多井の4連勝を阻止せよ」!決勝 第1節 4回戦レポート
11/8(火)17:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ決勝 第1節 4回戦の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
3回戦成績およびトータルポイントはこちら↑
2位に200差をつけた多井がこのまま初日4連勝を決めてしまうと、残り4回あるとはいえ、初日の結果をもってほぼ投了となる。
追う3者としては、多井にトップを取られるのだけはまずい。
しかし、3者の思惑とは逆に、先制したのは多井だった。
瀬戸熊が7sで5200の放銃となる。
追う3者としては、当然このまま多井を逃がすわけにはいかない。
そんな中、ラス目の藤田が意地を見せる。
打8mとして三色を見つつ、最低でもメンタンピンを確保するのが基本手順だろう。
一方の藤田は、ここから打3mとする。
これは、ドラ引きの三色か、最低でも7mでのイーペーコーでマンガン以上を確定させる、超高打点の打牌だ。
すると、藤田の選択がピタリとはまり、7mを引いてリーチすると、ツモってウラ1の3000・6000。
藤田が多井をかわしてトップ目に躍り出た。
しかし、次局にはまた多井がオヤでの攻撃。
前巡に8sポンから入ると、次巡に9sを引き入れテンパイ。
イーシャンテンの瀬戸熊が3pツモ切りで、多井が大きな7700を加点した。
多井がわずか1局で再逆転トップに返り咲く。
南3局では、オヤの瀬戸熊が南をポンせず、門前テンパイを入れてリーチ。
これをツモるとウラも乗り、4000オールで勝負を振り出しに戻した。
すると、1本場でも瀬戸熊がチートイツに見えにくい河を作ってリーチ。勝負を決めにいく。
この時点で白はヤマに2枚生きている。
しかし、誰よりもトップがほしいトータルラス目の佐々木が真っ直ぐ押し返し、終盤にようやく追いつくと、瀬戸熊が一発で4mを掴んで8000。
佐々木がラス目から一気にトップ目まで駆け上がり、佐々木・多井・藤田の三つ巴でオーラスを迎える。
アガリトップの佐々木と多井がいるため、スピード勝負となるオーラス。
オヤの藤田は、カン4pチーから入ると、南もポンできてテンパイ1番乗りを果たす。
ドラ雀頭の5800で、打点・待ちともに申し分ない。これをアガれば、いったんトップ目に立つことができる。
ここに、9sポン、2sチーで瀬戸熊が追いついた。
白を藤田から直撃すれば逆転3着、多井直撃でも多井を3着に落とすことができるが、それより重要なのは、佐々木から出アガリしてはいけないということ。
佐々木から出アガリしては、多井がトップとなり、トータルでさらに大きな差が開いてしまう。
このテンパイ2軒に挟まれては、攻撃的な佐々木とはいえ、いったん回らざるを得ない。
西のトイツ落としで迂回し、手を組み直す。
すると、この西に声がかかるのだからたまらない。
声の主は西家の多井。
多井は、苦しい形ながらも、西をポンして前進することを選んだ。
多井「この局面では着順操作が入るので、自分がアガる以外には自分がトップで終わる方法はない」
すると、多井の意志に、またも牌が応える。
すぐにペン7mを引き入れ、テンパイを果たすと…
直後に藤田が4pを掴み、多井が4連勝を決めた。
放銃の瞬間、投了にも似た格好でがっくりと肩を落とした藤田が印象的であった。
初日4連勝という偉業を成し遂げたにもかかわらず、多井の表情はやはり浮かない。
控室に戻ってきても、いつもの高いテンションでの多井節は出ず、そそくさと帰ってしまった。
これから映像を見直して、反省をするのだと言う。自分でも気づく微妙な選択があったのだろう。
どんなに追い風が吹いていようと、地に足の着いた多井の日常は変わらない。
この多井を崩すのは誰なのか。
それこそ、多井に連続ラスを引かせるような偉業を成し遂げない限り、逆転は難しいが、それでもやるしかない。
多井が逃げ切るのか!?奇跡の大逆転があるのか!?
11月23日、いよいよ優勝者が決定する。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回放送(決勝最終節):11月23日(水・祝) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて
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