腹白い石橋!WHITE DIVISION 第3節 2回戦A卓レポート

6/19(日)20:44よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグWHITE DIVISION 第3節 2回戦A卓の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

石橋 伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)

山田 浩之(日本プロ麻雀連盟)

小林 剛(麻将連合μ)

佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

開始前の成績はこちら↓


東1局、佐々木がドラ切りリーチで1枚切れの南単騎リーチをかけていくと、石橋が打ち込んでしまう。

ドラの東を切っての南単騎リーチ。

何やら普段石橋がやっていそうなリーチに石橋が捕まるという構図に、少しクスっとなる。


しかし、皮肉にもここから、腹黒さを押し隠した石橋の王道麻雀を観ることとなる。

続く東2局では、2s4sと切り出し、マンズかピンズのホンイツを狙っていくと、11巡目に南ポンでマンズのホンイツイッツーテンパイにたどり着いた。

この形になれば、もうあとは全部勝負だ。

オヤの山田からリーチがかかるが、石橋が競り勝って2000・4000。

いきなり失点を取り返す。


すると、東3局でも、スーアンコのイーシャンテンから1枚目の中をあっさりポンしてテンパイを組む。

ここでもオヤの小林からリーチがかかるが、これに対して4mもカンして競り勝ち。

高目ツモの3000・6000となり、たったの2局でトップ目まで突き抜けた。


トップ目で迎えた南3局でも、石橋はブレない。

2巡目に1枚目の發をポンして、どんな整った手牌かと覗いてみれば、こんなバラバラ。

小林の第1打南を見送り、オヤの安牌を確保した直後の仕掛けである。

とはいえ、みなさんは、トップ目でここから1枚目の發を2巡目に鳴けるだろうか。

思うに、この手牌は「1枚目」の發を鳴くことが肝要である。

この手牌から、1枚目をスルーして2枚目から仕掛ける人がいるが、それでは相手は脅威に感じない。

おそらく石橋も、2枚目の南なら鳴かなかったのではないだろうか。

1鳴きしてこそ、相手に「早いのかな」「それとも高いのかな」などと恐怖の念を抱かせることができるのである。

恐怖を抱けば、手牌の伸びを殺した不完全なリーチも増えるし、間に合わせるために仕掛けだって増える。

そうなると、自然と相手の打点が落ち、逃げ切りの確率が高まるという算段なのだ。

今局は、結局小林のリーチを受けてオリに回ったため、ノーテンで流局するのだが、このバラバラからの發1鳴きは、石橋の真骨頂であるように見えた。

対局後、石橋は「局回しが得意」と語った。

南3局の仕掛けには、正にその真髄が濃縮されている。

この半荘は、珍しく腹黒くない、石橋の王道的強さが出た半荘となった。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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