着順取りの名手vs打点追及の名手! WHITE DIVISION 第1節 4回戦A卓レポート
4/30(土)22:40よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグWHITE DIVISION 第1節 4回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
石橋 伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)
小林 剛(麻将連合μ)
鈴木 達也(日本プロ麻雀協会)
藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前のポイントはこちら↓
東1局、オヤの石橋がリーチでドラをツモり、4000オール。
まずは一歩抜け出す。
着順取りに長けた石橋は、その後もノーテン罰符をしぶとく獲得しながらトップ目を譲らない。
石橋の着順取り技術、それは解説の多井に「BLACK DIVISIONとWHITE DIVISIONを合わせても石橋がNo.1かもしれない」と言わせるほど。
しかし、そんな石橋の技術を打ち砕いたのは、規格外の打点追及型、鈴木達也であった。
南入してラス目の達也は、このイーシャンテンから、11巡目に7mポンで形式テンパイを組む。
ラス目からこの形テンを組める者が何人いるだろうか。
ラス目であれば、門前リーチを主眼に置いてしまいそうなところだが、達也はためらいなく鳴いていく。
この手牌が持つ、本当の姿へ。
すぐに2mを引いてテンパイすると、ハイテイで2sを引き、トップ目石橋に大きくオヤかぶりさせる3000・6000を決めた。
正にファンタジスタ達也らしい「真実の最終形を見定めたアガリ」で、ラス目から一気にトップ石橋に並びかける。
すると、オーラスには、一転してストレートな手組で、4巡目にペン7sをチーして早くもテンパイ。
ドラ表示牌ながら、次巡に藤田から2mがあふれ、トップを奪取した。
今節、苦しい戦いを強いられてきた達也だったが、この初トップでポイントを少し回復して第1節の4回戦を終えた。
しかし、達也はもう次節以降を見ていた。
自分の手組がスピードで周りに合っていないと言う。
もちろん手牌がそもそも悪いというのもあったが、自らの選択がさらにスピードを落とし、戦えなくしてしまったということなのだろう。
「調整してきます」
その一言を残し、達也が上位進出に目を向けた。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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