実はアツい男、白鳥翔! BLACK DIVISION 第1節 3回戦A卓レポート
3/19(土)22:11よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグ BLACK DIVISION 第1節 3回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
滝沢 和典(日本プロ麻雀連盟)
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
2回戦終了時の成績はこちら↓
1~3、5位という上位対決となった。そして、これだけのメンバーとなれば、実績のある多井、たろう、滝沢に注目が集まるのが自然である。
しかし、相対する白鳥は、こういうメンバーであればあるほど燃える男だ。
「先輩相手でも負けられないです」
1回戦開始時のインタビューでは、最年少らしくいかにも優等生の受け答えをしているが、肚の中は当然こうだ。
「これだけ有名選手が集まっている・・・チャンスだ!ここで勝って一気に名を上げてやるよ!」
放送を観られているだけでは伝わりにくいかもしれないが、白鳥とは実にアツい男だ。
仲間内で麻雀の話を始めると、アツく語り始め、もう止まらない。
麻雀では絶対に誰にも負けたくない。
それが白鳥翔である。
東2局1本場、その白鳥がいきなり飛び出す。
7巡目に三色確定のオヤリーチ。
なんとこの時点で6m9mはヤマに6枚残っている。
しかし、これがなかなか引けないまま、他家に6m9mが流れ、残りは9mが1枚となったところで、終盤に9mをツモって6000は6100オールを決めた。
点棒をかき集め、涼しげに牌を混ぜる白鳥。
画面越しには、冷静に見えよう。
非常に冷静に見えよう。
では、心の中を覗いてみる。
「(*´∀`)\(^o^)/((o(^∇^)o))(*´ω`*)(*^ー^)ノ♪( *´艸`) (*ノωノ)」
祭りである。
白鳥は意外にも感情の起伏があるほうだ。
それをこれだけ抑えているのだから恐れ入る。
しかし、黙って祭りをやらせておかないのがこのメンバー。
まずはたろうの同2本場。
関連牌としては、1mが2枚切れ。
たろうはここからノータイムで3m2mを外す。
思わず、解説の石橋からも驚きの声が漏れる。
1m引きを拒否し、打点をある程度確定させるのと、前巡に9pを打ったオヤ白鳥の現物を確保する、というたろうならではの思い切った選択。
結果、最速のテンパイにたどり着いてリーチし、多井から3900は4500をアガった。
すると、東4局のオヤ番では4000オールを決め、たろうがあっさり白鳥に並んでしまう。
さらに同1本場では、滝沢もこのハネ満で追いかけてくる。
そして、南3局には、たろうと滝沢のリーチが白鳥を囲い込んだ。
たろう、滝沢、どちらがアガるのか。
観戦者としてはその行方を見守る準備をしたところだった。
しかし、次の瞬間、音もなく倒れたのは、白鳥の手牌であった。
序盤からずっとチャンタ三色への手替わりを待っていた白鳥が、2人に1度もツモらせることなく、役なしのカン8sを引きアガる。
途中で焦れてリーチしてしまう打ち手もいるだろう。はたまた、すでにこのテンパイを崩してしまっている打ち手もいるかもしれない。
白鳥はアツいが、周りのテンションが高くなればなるほど、1人冷静に盤面を見つめ、耐え忍ぶことができる男だ。
白鳥が、白熱の炎を内に留め、涼しげに舞った。
「滝沢和典、鈴木たろう、多井隆晴、この3人を相手にしてのトップ。気持ちいいですね」
白鳥は、いつものように淡々と語った。
おそらく、この後も白鳥はBLACK DIVISIONの台風の目になっていくだろう。
あ、気を付けてください。
その台風の目、静かで涼しげに見えますけれど、触れると燃えますよ。
白鳥翔、ジャイアントキリング開始。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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