究極の打点追及系! BLACK DIVISION 第1節 2回戦A卓レポート
3/12(土)22:30より、AbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグ BLACK DIVISION 第1節 2回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
藤田 晋(サイバーエージェント代表取締役社長)
滝沢 和典(日本プロ麻雀連盟)
鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
1回戦終了時の成績はこちら↓
1回戦目にトップを取っていないプレイヤー同士の戦いとなった2回戦A卓は、鈴木たろうの独壇場となった。
まずは東3局1本場。
たろうはこの配牌をもらう。
みなさんならば、何を切るだろうか。
手拍子で中を選んだ方は、たろうの考え方を少し参考にしていただくと、麻雀がより一層面白くなることと思う。
たろうは、たとえ遠い道のりであっても、とにかく打点を追う。
だから一撃一撃に破壊力があるし、他家から遠い仕掛けのように見えても、ある程度の抑止力が見込めるのだ。
たろうも、この手牌ではミニマム3900にはしたいと考えたはずである。
すると、ドラそばの7sは切れないし、ドラ付近を引いただけでホンイツドラ1のマンガンが狙える2s4sも外しにくい。
9mがトイツであるため、ターツができたときにホンイツが近づく3mも切りにくい。
また、打点を追う場合、この手牌で最も切ってはいけないのが中だ。
中は、チャンタ、ホンイツ、トイトイ、すべての役に絡み、しかも役牌である。打点を追うなら、中は最も必要な牌であるとさえ言える。
このように考えると、高打点にするために不要な牌は自然と1つになるわけだ。
答えは6pである。
たろうは第一打を6pとすると、東をポンして4s2sと落とし、中が重なったときにはこうなった。
どうだろう。ここまでくればたろうのイメージを共有することができるのではないだろうか。
今にも、頭の中のたろうが言い出しそうである。
「ねっ?マンズのホンイツかトイトイかチャンタにはなりそうでしょ?」
この後、1pチー、ツモ9m、ツモ中で1600・3200の大きなアガリを決め、頭一つ抜けた。
たろうが最も厄介なのは、点棒を持ったときである。
稼いだ点棒を使い、さらなる加点を目指して襲ってくるのだ。
東4局、自らのオヤ番では、この配牌から
ホンイツに仕上げて滝沢から5800。
1本場では、村上のリーチと藤田のチンイツ仕掛けをかわして決定打の12000は12300。
オヤが流れた直後にも、リーチした村上の現物3mで滝沢から8000をアガると、持ち点は60000点を超えた。
熾烈な2着争いを制したのは、珍しい4人リーチを4人目のリーチで追いかけた藤田。
これを村上からアガり、2着争いから頭一つ抜ける。
オーラスのオヤ番も当然のようにたろうが好き勝手に暴れ、5本場まで続いたところで藤田が仕掛けてアガり、嵐のようなたろうの半荘が幕を閉じた。
毎局のように高打点を狙って仕掛けていく。そして点棒を持ったらさらに仕掛けていく。正に、鈴木たろうの強さが存分に出た半荘となった。
前回4着だった藤田は2着で踏みとどまり、最下位を脱出している。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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