逆転から大トップへ! BLACK DIVISION 第1節 1回戦A卓レポート

3/5(土)22:20より、AbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグ BLACK DIVISION 第1節 1回戦A卓の様子をお届けします。

対局者は

多井 隆晴(RMU)
柴田 吉和(日本プロ麻雀連盟)
鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)
藤田 晋(サイバーエージェント代表取締役社長)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。



起家から柴田、多井、藤田、たろうという座順で開始し、静かな立ち上がりとなった。

大きく動いたのは東4局1本場。

まずオヤのたろうが13巡目にテンパイを果たす。

2sと3pはどちらも1枚切れで良い待ちとはいえないが、オヤであれば抑えつけリーチも有力な選択肢である。しかし、たろうはダマテンに構え、手替わりしてのアガリを取りにいった。
すると、15巡目に4pを引き、3p切りリーチ。14巡目リーチをかけていた藤田のアガリ牌4sをアンカンした後、藤田の5pを捕え、カンドラとウラドラで12000。狙い通りにアガリを取り、たろうが1歩抜け出す。

ここに待ったをかけたのは多井。同2本場、柴田のリーチに対してペン3mのテンパイを組んだ次巡、多井の手が止まる。

選択肢は1m、2m、3m、6m。
安全を追うなら柴田の現物2mかノーチャンスの1mなのだが、アガリへの期待が薄くなってしまう。
多井が長考の末に出した答えは6mを勝負してのリーチ。
8mが4枚切れで6m-9mという両面待ちがなく、3mと6mは安全度でさほど差がないため、リーチ後に4mが通った場合の1mの出やすさを考慮して6m切りリーチとした。

大胆な勝負を仕掛けるにも1牌に対する繊細さを失わない多井が、これをツモって倍満を決めると、持ち前のバランス感覚でこの後もアガリを重ね、大きなトップで1回戦を終えた。

選手達のコメントにもあるように、まだまだ先が長い戦いとなるため、本日1回戦の結果が最終結果に直結するものではないだろう。ポイントより重要なのは、結果を気にしすぎず、普段通りに打ち続けられるかどうかである。

昨年の十段戦ではオーラスに国士無双で大逆転を果たした柴田、常にビジネスの最前線で戦ってきた藤田と、逆境に強い打ち手が最初にマイナスを背負う形となったため、これからの巻き返しに期待が高まる。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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