ラス目から白鳥の大復活!多井vs猿川、直接対決のゆくえは!? RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第8節 45、46回戦レポート

7/10(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第8節 45、46回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

前回終了時のポイントはこちら↓

白鳥にとって、この半荘が1つの山場になる。

現在2位なのだが、例えばここでラスを引くようなことがあると、予選敗退の5位以下が見えてきてしまうからだ。

逆に、ここをトップで終えることができると、準決勝進出はかなり安全圏に入ったといえる。


一方、どうしてもトップがほしいのは、後がない藤田。

藤田は、先行した達也・佐々木を一気にかわす一発ツモ6000オールで、ダントツとなった。

その後も藤田がオヤで連続アガリを決め、5万点まで突き抜けた4本場。

ここまで防戦一方だった白鳥が前に出る。

ヤマに残っていそうな7m(佐々木の第1打が8m、達也の6m8mツモ切りから、7mを持っていなさそう)を引くと、ここで7pを打ち出し、完全にチートイツ1本に的を絞る。

すると、実際にヤマに2枚残りの7mを引き入れ、リーチ。

佐々木との2軒リーチになるが、先に發を引くと、ウラが2枚で3000・6000。

このアガリで一気に2着目まで浮上すると、南1局では、佐々木のオヤリーチ、藤田のドラポンに対してダマテンで押し、見事に高目の8mを佐々木から打ち取った。

この8000で2着の地盤を固めると、オーラスのオヤで藤田を追い詰める。

さて、何を切るか。

追いかける立場のオヤとしては、一刻も早くリーチをかけて相手の手に錠をかけたいところ。

そのため、イーシャンテンを目一杯広く受ける打3sが選ばれがちなのだが、白鳥は冷静に4pを打ち出した。

供託2000点のあるこの状況でほしいのは、リーチによるテンパイ料ではなく、アガリそのものである。

では、この手牌でのアガリとは何か。

この手牌でアガリまでの最短を通るには、3sや8sをポンしたタンヤオか、3sからの好形変化が必要になるのではないか。

そう考えれば、1枚切れている4pを切ることのロスは、実質的に4p1枚だけであり(8sはタンヤオに向かう材料になるため)、残した3sから得られるリターンは、そのロスと引き換えるには十分見合うというわけだ。

すると、この選択がピタリとはまる。

すぐに3sをポンすると、佐々木のリーチにうまく回って最終手番でテンパイし、ホウテイで佐々木からアガって2900。

供託3000点を含め、あっという間に藤田に並ぶと、次局でトップを決める4000オール。

白鳥が、大きな大きな逆転トップで山場を制し、準決勝進出の安全圏に入り込んだ。


続く46回戦でも、各人の山場は続く。

前半荘で白鳥が抜けてしまったため、5位多井の標的は平賀・猿川の2人にほぼ絞られた。

多井としては、特にポイントの近い猿川を標的にしていきたいところ。

すると、多井がその猿川からダマテンで8000を打ち取り、東2局にして理想的なトップラス状態を作り上げる。

しかし、その後、多井らしくない猿川への連続放銃で、逆に多井がラス目まで落ちてしまった。

それでも、南3局で滝沢とのリーチ合戦を制してトップを再逆転し、なんとか猿川とトップ・3着を決め、猿川とのポイント差を大きく詰めることに成功している。

前年度覇者多井が、ジリジリ上がってきたことで、4位猿川には大きなプレッシャーがかかっていることだろう。

残るは各人4回戦である。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

■次回7/13(木)21:00からBLACK DIVISION 第8節47、48回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定


藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

0コメント

  • 1000 / 1000