4つのデジタルが激突! RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第2節 7、8回戦レポート

3/2(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第2節 7、8回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


7回戦の対局者は、起家から順に

鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)

石橋 伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

小林 剛(麻将連合(μ))


6回戦終了時のポイントはこちら↓

流れやツキといったものを排除して、合理的な選択を突き詰める、いわゆる「デジタル派」として最前線を走ってきたこの4者。

しかし、一言にデジタルといっても、スタイルは全く違う。

その強烈な個性が激突した。


最初に個性を見せたのはたろう。中、3mをポンして6m9m残りのイーシャンテンから、なんと7mをポンしていく。

そして、石橋のリーチを受けた後に8mもポンして裸単騎のテンパイ。

アガリまでは至らなかったが、打点を追うたろうらしい選択で視聴者を湧かせた。


続いて石橋。

前巡にテンパイした石橋は、シャンポンではなく、3枚切れのカン2mに受け、見事にアガり切った。

確かに河を見れば全員が打つ2mで、終盤以降にアガリを拾うならこっちだ。今日も石橋の鋭さが冴えわたる。


南3局のオヤ番をラス目で迎えた村上は、手替わりを待たずにドラカンチャンで即リーチ。

アガリまでは結び付かなかったが、持ち味である思い切りのいいリーチでオヤ権を維持した。

すると、繋いだオヤ番で爆発。

1本場では、追いかけリーチの小林から8sで5800。

2本場でもリーチで4000オール。3連続リーチでトップ目まで突き抜ける。

リーチで点差をどんどん広げられそうなムードが漂うが、こんなときにも無表情で仕事をするのが小林だ。

このイーシャンテンになった小林は、目一杯の打5pではなく、柔らかくタンヤオを狙う打1pを選択。

すると、フリテンの6pをチーして、村上のリーチ宣言牌3mを捕えた。

ラス目で、わずかに1000点のアガリ。

しかし、アガれる手をきっちりアガり、チャンスを待つ。それが小林だ。

そのチャンスが、オーラスのオヤ番にやってきた。

小林は、2600オールを2発決めてトップの村上に迫る。

そして、ドラ切りでペン3mリーチをかけると、勝負に出たたろうからアガって7700。ついにトップをまくった。

これで、ある程度の安全圏には逃げたのだが、ここから小林が真骨頂を見せる。

4本場で、再逆転を狙って村上がこのリーチ。

小林としてはマンガンツモまでは許容できるため、このリーチには向かいづらい。

しかし、小林は村上の宣言牌4mをチー。

確かに、一発を消して南を落としていける。ハネマンツモ条件下の今、一発は重要な役だ。

頭ではわかる。

とはいえ、放銃できないこの点数状況で、早いリーチに手牌を短くするのは、なかなかできることではない。

そして、7mもチーしてテンパイすると、村上の逆転手をかわし切り、トップを決めた。

いつも通り無表情に仕事をこなした男は、卓を離れるとようやく笑った。

個性あふれるデジタル対決は、無表情に小林が制している。



続く8回戦では、東1局に7700で先制した勝又が、この3巡目の7sチーから入ると、9sもチーしてすぐにツモアガリ。

勝又らしい鋭い仕掛けでマンガンを加点し、アドバンテージをうまく使いながら逃げ切った。

昨年度はなかなかポイントを伸ばせず苦しんだ勝又が、3位まで順位を上げている。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回3/6(月)21:00から9、10回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定


藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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