たきざわエボリューション!RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第1節 5、6回戦レポート
2/16(木)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第1節 5、6回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
5回戦の対局者は、起家から順に
平賀 聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)
滝沢 和典(日本プロ麻雀連盟)
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
4回戦終了時の成績はこちら↓
トップ、2着で迎えた初日最終戦、滝沢はいつも通りにこのカン4pをダマテンに構える。
リーチして5200のこの手牌、リーチするのが現代風だが、これをダマテンにして勝ってきた。それが王道を行く滝沢の麻雀である。
そして、すぐに平賀から2600。打点は低いながらも先制する。
しかし、本当にこれでいいのだろうか。
この「リスクをあまり取らない」スタイルで、RTD出場選手という猛者を相手に勝てるのだろうか。
大敗を喫した昨年度終了後から今年度開幕までに、そのような自問が何度もあったはずである。
そして、その結果が、徐々に表れ始める。
まずは、続く東2局のオヤ番で、マンズホンイツの平賀に対し、3mを押すと、終盤にリーチ。
1人テンパイでオヤを継続する。
1本場でも、4巡目のペン3mをリーチしてテンパイ流局。
強気ながら、ここまでは以前の滝沢でもあったように思う。
しかし、2本場のこの8mはどうだろうか。
平賀のリーチに対し、3万点持ちトップ目から最終手番で無スジの8mをすっと押した。
これは、今までの滝沢にはあまりなかったバリエーションに思う。
結果、平賀に放銃となるが、このリスクの取り方に、滝沢の変化を感じた。
極めつけは、南1局でのこのリーチ。
オヤの平賀がソウズで仕掛けており、生牌の中を手出ししてきたところ。そして何より、このペン3pが2枚切れという苦しい待ちなのである。
確かに、待ちとしては悪くないのだが、2枚切れのペンチャンドラ1で、オヤのホンイツに向かってリーチしている滝沢を見たのは、おそらくこれが初めてだ。
結果、直後に白鳥が1000・2000をアガるのだが、このリスキーな勝負のかけ方に、滝沢の進化を見た。
とはいえ、このようにリスクの高い勝負だけしていても勝てないのは自明の理。
そこは、20代からプロ連盟の看板選手として活躍してきた滝沢である。
南3局ではこの3面張を冷静にダマテンに構え、3フーロの白鳥から8pで8000を打ち取った。
2枚切れのペン3pをリーチする打ち手が、この3面張をダマテン。
王道から外れないギリギリのラインで修正を試みた滝沢、その進化を感じざるを得ない結果を示した。
オーラスも、多井のオヤリーチに対し、2m5mのテンパイを組むと、多井から2mで8000。
昨年の大敗から見事に修正してきた滝沢が、早くも今期2勝目を決めた。
本人の手ごたえも上々で、次節以降にも期待がかかる。
続く6回戦では、逃げる猿川を佐々木がツモウラ条件をクリアしてオーラスでまくり。
佐々木も滝沢と同じく今期2勝目。
2勝ずつを挙げたタキヒサコンビが、初日を終えてワンツースタートを決めている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回7、8回戦は2/20(月)21:00~ AbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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