仕掛け屋小林の意外な!?国士無双!RTDリーグ2017 WHITE DIVISION 第1節 5、6回戦レポート
2/6(月)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグWHITE DIVISION 第1節 5、6回戦の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
5回戦の対局者は、起家から順に
石橋 伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
小林 剛(麻将連合(μ))
藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
4回戦終了時のポイントはこちら↓
開局早々、オヤの石橋が5巡目にポンテンの12000。
オタ風の北を1鳴きとあらば、警戒心も芽生えるが、このポンテンはさすがにわからない。
ババを引いたのは小林。8mツモ切りで12000放銃となった。
すると、東2局では、オヤの瀬戸熊が4000オール。
これで早くも持ち点が1万点を割ってしまったのは小林。
この後、小林もマンガンツモで追い上げるも、オヤ番では發をポンして打7p。
石橋のリーチに放銃して8000を失点してしまう。
石橋は長考して9p切りリーチだったため、例えばドラが絡む7p7p9pや8p9p9pなら、迷わず9p切りリーチになるとの読みもあっただろう。
ところが、石橋の手は、6p9pが極端に薄い7p7p8p8p9pの形であった。少し予想外だっただろうか。
そして、南入して小林に舞い降りたのがこの配牌である。
9種11牌の配牌から、小林は少考後に1pを切っていった。
国士1本に絞る1打である。
仕掛けを多用する小林が国士を狙うのは、意外だろうか?
私は、全く意外という感じはしない。
実は、国士という手役には、河の作り方が仕掛けに似たところがあるからだ。
国士を悟られて先に必要牌を切られないように、かといって危険牌を先に切りながら、進めなければならない。
この進行は、仕掛けに通ずるところがあると思うのだ。
第1打を1pでボカした小林は、7m先切りの6mを6巡目まで引っぱって手出しする。
この6m引っぱりで、国士はおろか、チートイツにも的を絞らせない。
234三色を狙ったメンツ手の可能性も残る捨て牌である。
というより、そうなるように切っている。
そして、ここで生牌の9s。これで、印象が若干チートイツに寄ったかもしれないが、メンツ手もまだ消えたわけではない。
そんな、何をやっているのかわかりにくい小林に対してはほぼマークしていなかったであろう石橋が、オヤで意気揚々とリーチ。
ここに、今2枚切れになったばかりの北を切って小林も追いついた。
道中で1枚切れの中をツモ切っているため、ここで序盤から2枚切れとなっていた發を打ち出すと、チートイツに疑問を持たれてしまう。
ここまできたら、北で最後までボカし、相手の失投を誘った。
そして、そのときはやってくる。
石橋が、4枚目の1mを掴んだ。
すると、小林が、いつものトーンで手牌を倒す。
小林の切り順によらず、石橋はリーチしたのかもしれないが、小林の遅そうな捨て牌が、石橋の背中を押していたは間違いないだろう。
かくして、RTDリーグ史上初の役満は、小林の手によって成就されたわけであるが、前半の失点が響き、小林は結局オーラスにオヤの藤田にまくられてしまう。
それでも、ラスからであれば、2着十分といった感じで、「オーラス、3着まで落ちなくて良かった」と、小林は安堵した。
6回戦では、内川・勝又のアガリ合いとなったが、最後に村上の失投を捕えた内川がこの8000でトップを決めた。
第1節を終え、藤田が1人3ケタの首位発進。
「初日は様子見」と言っていた藤田だが、この結果には満足げにインタビューに応えていた。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回2/9(木)21:00からは、BLACK DIVISION第1節をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定
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