瀬戸熊商店の看板商品「ダマテンプッシュ」！準決勝 第3節 3回戦レポート

10/4(火)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第3節 3回戦の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

佐々木　寿人（日本プロ麻雀連盟）

瀬戸熊　直樹（日本プロ麻雀連盟）

白鳥　翔（日本プロ麻雀連盟）

鈴木　達也（日本プロ麻雀協会）

レポートは、鈴木聡一郎（最高位戦日本プロ麻雀協会）がお送りします。

前回のトップで決勝進出を確定させた瀬戸熊。決勝にポイントの持ち越しはないため、これ以上のポイント上乗せにはあまり意味はないが、決勝への助走とばかりに、一切攻撃の手を緩めない。

東2局、オヤ番の瀬戸熊はこの手牌。

1pを切れば2p4p6pと4s5sという形のイーシャンテンになるが、瀬戸熊はこれを拒否。

5sを切ってピンズの一色手に向かった。ピンズが若干場に安く、大きく狙ってみる価値があるとの判断だ。

すると、6巡目の5pチーから発進。

上家の佐々木がマンズのホンイツをやっていたこともあり、続いて9p

最後に3pまで鳴けて、仕掛けでイッツーが完成したこのテンパイ。

すぐに3pをツモって6000オール。いきなり突き抜ける。

これには、鳴かせた佐々木も「甘かった。3pをもう少し引っ張る手はあった」と語った。

東4局では、佐々木が先制リーチ。

ここに、無スジをバシバシ切って真っ向勝負を挑んだのは、なんとトップ目の瀬戸熊だ。

押した無筋は驚愕の4枚！！

そして、14巡目にようやくテンパイを果たすと、待ちが薄く、4sも7sもリーチの現物ということもあり、ダマテンを選択する。

大きなアガリばかり取り上げられがちな瀬戸熊だが、

このダマテンプッシュこそが瀬戸熊商店を支える不動の看板商品。

これで幾度となく相手の手を潰してきており、こういったダマテンプッシュが足がかりになった大トップも少なくない。

今局も、次巡に7sツモで1000・2000。

結果的にリーチをかけていれば一発ツモだったかもしれないが、ここは2着目のリーチをかわすことが最優先の場面であるし、何よりダマテンでアガったときの方が対局者に与える恐怖感は増すから不思議である。

すると、次局には、かわし手ではなく大物手をダマテン。

佐々木のピンズ仕掛けの裏で、気配なきソウズ待ちダマテン。これを達也から6sで打ち取って8000とした。

オヤ番でも決してリーチに甘えることなくダマテンに構え、白鳥のリーチ宣言牌を捕えて2000。

1本場では、白鳥がリーチで高目のドラをツモって2000・4000。トップ目瀬戸熊を追いかけるが、その白鳥のオヤ番で瀬戸熊がこの仕掛け↓

北家の瀬戸熊が北をポンすると、8sもチーしてテンパイ。

こうなると、どんな攻撃が来ようが、瀬戸熊はオリない。

すると、そんなことは百も承知の白鳥が、リーチをかけた。

現物の東はトイツで持っているが、予想通り一歩も退かない瀬戸熊。

白鳥「やっぱりオリないんだな」

そして、白鳥が観念したかのように、掴んだ5mをそっと河に置き、決着。

自身を支えるダマテンや鳴きでの押しで、瀬戸熊がきっちりトップを取り切った。

2着の白鳥は決勝進出に向けてなんとか踏みとどまったが、佐々木・達也は最終節に2連勝が必須という厳しい条件となりそうだ。

そして、そんなことはお構いなしとばかりに我が道を行く瀬戸熊。どこまでポイントを伸ばすのだろうか。※ただし、決勝にポイントの持越しはない。

鈴木聡一郎（最高位戦日本プロ麻雀協会）

■次回放送（準決勝最終節）：10月29日(土) 16:00～ AbemaTV麻雀チャンネルにて