多井vs達也、超接戦のトップ争い!準決勝 第2節 4回戦レポート
9/21(火)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第2節 4回戦の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
小林 剛(麻将連合)
多井 隆晴(RMU)
佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)
鈴木 達也(日本プロ麻雀協会)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
東1局1本場、まずは多井がドラのペン7sを引き入れてリーチ。
タンヤオで仕掛けていた小林が一発で1sを放銃し、ウラも2枚乗って12000。
多井が先制する。
達也も多井の後を追う。
佐々木のリーチを同巡に追いかけると、佐々木が一発で4pを掴んで 8000。
多井・達也のマッチレースという様相を呈してきた東4局、ここでは多井・達也が守備で魅せる。
まずは、小林がいつも通り1枚目の白を仕掛けていく。
テンパイ一番乗りはオヤの達也。カン3sのタンヤオイーペーコーでテンパイを果たす。
3sは1枚切れなのだが、オヤでこの手牌ならリーチという選択もあるが、この3sによほど手ごたえがなかったのだろう。慎重にダマテンを選択した。
すると、ここに佐々木からリーチが飛んでくる。
前巡の7sをツモ切った後、手出し7sでリーチ。
これを見て、多井と達也がそれぞれ対応する。
まずは多井。
すぐにこのテンパイとなった多井、9sは多井の目から見て7sのノーチャンスで、いったんドラ単騎に受けてもよい場面。
しかし、アガリの期待が薄いドラ単騎では生牌9sを打つ価値がないと判断。
歯を食いしばり、7sを打ってオリる。
達也もこれに続く。
オヤでテンパイしていた達也は、9sを掴む。ノータイムでツモ切っても責められない場面だが、達也の手が止まった。
宣言牌の7sはほぼ必ず関連牌であり、5sが3枚切れているため、4s4s5s5s6sという連続形もなく、3s5s7sからのカン4sも薄い。
すると、残る形は7s9s9sか。
元々手ごたえのないカン3s待ちだった達也は、ここから現物の8mを抜いて佐々木のアガリを阻止した。
では、アガったのは誰かといえば、なんと小林。
道中でドラが重なっていた小林は、2sを押してテンパイを取ると、佐々木から1sで3900をアガり切った。
見ごたえ十分の1局を演出した多井・達也のトップ争いは、この後さらに過熱する。
南1局では、多井がカン2mチーから仕掛け始めると、9sでチャンタドラ1を佐々木からアガり、2000で達也を突き放す。
しかし、次局には達也がドラアンコのダマテンを佐々木からアガって8000。
達也が500点差で多井をまくってオーラスを迎えた。
オーラス、僅差のトップ目ながら、厳しいのは達也だ。
誰かにツモられた瞬間にオヤかぶりで2着落ちとなる可能性がある。
そんな中、3巡目に多井から切られたドラの1pに対し、達也が動いた。
役は?いやいや、そんな仕掛けではない。
達也「このままだとまずいと思い、『とにかく何か起これ!』と思って仕掛けた。1pポンしておけば、小林・佐々木も無理にはアガりにこないかなと」
そうしておいて、他家のスピードを遅らせつつ、テンパイ流局に持ち込もうという肚だ。
そんな達也の仕掛けにはまってしまったのが多井。
河をのぞき込んで考える。
切られていない役牌は中だけであるため、中は打ちにくい。
達也の手はバラバラなのだろうが、とはいえ他の数牌も生牌が多く、ポンで手を進められるのも嫌だ。
とすると・・・
多井が出した結論は、絶対にポンされない6m切りだった。
しかし、この6mには、非情にも佐々木が間に合っていた。
がっくりとうなだれる多井。
対照的に、達也は、自然と顔もほころぶ。
インタビューが終わると、ガッツポーズで跳ねながら控室に帰ってきた達也。
「よっしゃ!超うれしい!マジ嬉しい!」と歓喜の舞を躍った。
第2節では達也と村上がポイントを伸ばし、準決勝の前半戦を終えている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回放送(準決勝第3節):10月4日(火) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて
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