これぞコバゴー麻雀!WHITE DIVISION 第7節 4回戦A卓レポート

8/13(土)23:15よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグWHITE DIVISION 第7節 4回戦A卓の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

鈴木 達也(日本プロ麻雀協会)

小林 剛(麻将連合μ)

藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)

山田 浩之(日本プロ麻雀連盟)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。


開始前の成績はこちら↓

準決勝進出当確の達也は、準決勝に向けてポイントを伸ばすことを考える。

山田は大トップ狙い。

すなわち、準決勝進出ラインの4位を巡る戦いは、事実上、小林と藤田に絞られた。


まずは小林が藤田から大きな5200直撃。

藤田はあまり手が整っていないリャンシャンテンから中をツモ切って放銃となった。

結果的に、この東1局が全てだったように思われる。


とにかく先制してしまうと、安定した逃げ足は日本一の小林。

ここから、コバゴー麻雀をこれでもかと見せつける。


6pがフリテンの9pをチーしてイッツーの片アガリを組むと、終盤にツモ。

この2sチーから入ると、さらに2sポンして1枚切れの東単騎を藤田から。

達也がこのアガリでトップ目に立つが、この半荘の最優先事項は藤田との着争いとばかりに、シャンポン待ちのリーチのみで達也のオヤを終わらせる。

すると、自身のオヤ番では、藤田のこのリーチに対し、7mを仕掛けてかわす。


東1局で先制した後の最高打点は2600だったが、どのアガリも裏側で誰かのアガリを潰す効果的なものだった。

そして、オーラス。

ほぼ準決勝進出が決まった小林は、前巡にダマテンを入れていたが、この中に手を止める。

河はこう↓

何を考えているのだろうか。

ハネマンツモでもトップにはなれないのだから、リーチはない。

それ以外に考えることがあるのだろうか。

しかし、私の予想を裏切り、小林はツモ切りリーチを敢行した。

これには、3つのポイントがある。

1. 後に退くことができない山田からリーチがかかり、供託が出たときにツモウラ条件でトップになることができる

2. 同様に、山田は前に出るしかなく、リーチをかけても山田からの出アガリ率は下がらないため、山田から出アガリした場合に少しでも高くしておく

3. そして、3つ目が、達也からの直撃なのである

オリればよい達也から直撃が取れることなどあるのかと思われた方は、もう1度河をよく見てほしい。

達也の河にはソウズが1枚もなく、手牌の中にソウズがあふれていることが予想される。しかも、1枚切れの南と生牌の西を切っており、アガリに向かっていて、手ごろな字牌もあまり持っていないのではないか。

実は同様に、小林の河にもソウズが1枚もない

すると、もしここで小林がリーチをかけると、達也の手牌には安全牌が極端に少ないのではないかとの仮説が立つ。

その上で、小林のリーチが「ツモ切りリーチ」だったらどうだろう。

おそらく、愚形役なしが最有力候補となり、河情報からカン5pもカン8pも、5pや8pのシャンポンも考えにくい小林に対し、達也が5p8pを切ることがあり得るレベルであるといえるのだ。

そして実際に、安牌のない達也が手を止めて長考に入った。

候補としてはワンチャンスの1sか9s、そして8p。

結果的には、放銃したときに高打点になる可能性の低さ、および1枚通れば4枚通るということで1sが選ばれたが、小林の狙いとしては的を射ていたことになる。


最終的には、イーシャンテンになった山田からの出アガリで決着したが、これも計画の1つとして織り込み済みの結果だ。

小林が、小林らしい手数の多い麻雀で藤田を圧倒し、いつものように淡々と、無表情で準決勝進出を決めた。


準決勝は9/10生放送!!

ついにBLACK DIVISIONとWHITE DIVISIONが合流し、決勝メンバーを決める戦いが始まる。

誰が最強か、文字通り「白黒」つけようじゃないか。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

藤田晋 invitational RTDリーグ

トッププロを招聘した長期リーグ戦「藤田晋 invitational RTDリーグ」。BLACK・WHITEの2リーグ戦を経て、準決勝・決勝にて年間チャンピオンを決定。AbemaTV麻雀チャンネルにて独占放送中のオリジナル番組です。

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