守備型山田の鋭攻!WHITE DIVISION 第5節 2回戦A卓レポート
7/30(土)20:20よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグWHITE DIVISION 第5節 2回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
井出 康平(日本プロ麻雀連盟)
佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
山田 浩之(日本プロ麻雀連盟)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前の成績はこちら↓
一発ウラドラとオカのある麻雀では、やはりいかに攻撃を決めてトップを取るかというところに重きが置かれる。
そのため、リーチの多用など、攻撃寄りの戦法を採ることが多くなる。
そんな中にあって、ダマテンを多用する山田は、参加者中唯一の守備型と言ってよい。
しかし、ここまでは、その守備を上回る攻撃に押し切られ、トータルで最下位に沈んでいた。
今回、その山田が、攻撃への華麗なるシフトチェンジを見せる。
ドラ雀頭で、安目5200、高目8000のテンパイ。
2pと5pが1枚切れということを踏まえると、これまでの山田ならダマテンにしていたところ。
しかし、山田はリーチを敢行。
すると、見事に高目をツモってハネマンに仕上げた。
次局ではこれ。
高目の1mが2枚切れており、これまでの山田なら確実にダマテンにしていただろう。
しかし、今日の山田は即リーチといった。
これに対し、井出が万全のリーチで追いかけるも、山田のツモアガリで決着。
ウラも乗って、マンガンとなる。
続く東3局でも、終盤に高目三色をリーチ。
これはアガリとはならなかったが、あれだけダマテンを多用していた山田の3局連続リーチに、呆気に取られながらも心が躍る。
決め手は南1局。
8巡目にこの手牌となった山田に対し、上家の瀬戸熊が生牌の白をツモ切りする。
ポンすれば、今切れたばかりの1枚切れ中単騎でハネマンテンパイとなる。
しかし、山田は何事もなかったかのようにヤマに手を伸ばした。
すると、絶好の7pを引き入れ、3面張リーチ。
これを一発でツモり、ハネマンの完成である。
なぜ白を鳴かなかったのか、と問われた山田が語った。
「あそこでトップ目の自分(守備型)が白を一鳴きしたら、高いと思われ、少しでももつれると中を押さえられると考えた」
その答えを聞いて納得。
発想が、実に守備型なのだ。
そう、これは、守備力が生んだハネマンなのである。
そして最後は、全員イーシャンテンの中、いつも通り冷静に3面張をダマテンで決めた。
山田が、守備の能力を活かした強烈な攻撃でトップを取り、トータル順位も最下位から一気に5位まで上げている。
ここから先、山田のさらなる鋭い攻撃に期待が膨らむ。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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